Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

個人情報保護の評価トップは「イーバンク」 - 矢野経済研究所がレーティング

矢野経済研究所は、企業の個人情報保護に対する取り扱いを調査、分析し、「プライバシー・レーティング」として10業種においてトップとなった企業を公表した。

同レーティングは、企業と消費者の視点から企業の個人情報保護について分析。個人情報の取り扱いについて優れている企業10社を「エクセレントプライバシー」と認定した。監修者は、アラン・ウェスティン博士が務めている。

企業視点からは「データの収集」をはじめ「利用目的」「安全管理」ほか10項目で診断を実施。さらに消費者視点として、個人情報の取り扱いに対する透明性や信頼感、さらにはDMの印章まで、6項目についてアンケートを行い、それぞれの偏差値と平均値を出した。

全体のトップはイーバンク銀行で、特に企業視点で高い得点をマークした。同様に企業視点で高い得点を獲得したイオンやアメリカン・エキスプレス・インターナショナルなども高い平均値を記録している。10業種のトップ企業は以下のとおり。

NECビッグローブ(インターネットポータル)
ソフトバンクモバイル(ISP・携帯電話キャリア)
日本電気(PC・家電メーカー)
トヨタ自動車(自動車メーカー)
花王(化粧品)
イオン(流通・小売)
ニッセン(ネットショッピング・通販)
阪急交通社(旅行・レジャー)
イーバンク銀行(銀行)
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル(クレジットカード)

また、企業が収集した個人情報の取り扱いに関する消費者の意識調査も実施され、その結果が合わせて公表された。それによると、企業による個人情報の収集や利用について、91.7%の消費者が「コントロールできなくなっている」と回答した。

さらに63.2%の消費者が、収集した個人情報に対し企業は十分な機密保持対策をとっていないと考えており、76.1%が消費者のプライバシー保護に関する法律や企業の取り組みが不十分だと考えていることがわかった。

(Security NEXT - 2006/12/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

メール誤送信で事業所担当者のメアド流出 - やまがた産業支援機構
配布調査書に個人情報、作成元資料のデータが残存 - 都立高
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
患者の個人情報含む書類を院内チラシラックに - 近畿大病院
サーバがランサム被害、情報流出など影響を調査 - サンエイ
国内インシデント、前四半期比9.4%増 - サイト改ざんが1.8倍
オーダースーツアプリのサーバに大量アクセス、顧客情報が流出 - コナカ
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開