Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

世界に広がるファイル交換ソフト - WinnyやShareは東アジアで人気

ファイル交換ソフトが世界規模で利用されていることがわかった。国内で人気のWinnyなども海外での利用が確認されており、事故によるデータの流出が国外におよぶ可能性が出てきている。

ファイル交換ソフトの対策サービスなどを展開するネットエージェントが、世界各国において1月13日の24時間にファイル交換ソフトのネットワークへ接続した「ノード数」を調べたもの。「Winny」「Share」と「LimeWire」や「Cabos」を含む「Gnutella」互換サーバントの利用状況が明らかになった。

国内で多数の情報漏洩事故が発生している「Winny」のシェアは全世界で7.96%。「Share」は4.36%だった。残りは「Gnutella」で、欧米圏におけるシェアが高く、アメリカが約49%、ヨーロッパが約23%を占めた。北米における同ソフトの利用人口は、200万人以上に上ると見られており、欧米以外の地域でも利用が広がっている。

一方「Winny」「Share」については、いずれも9割以上が日本を含む東アジアでの利用だった。特に日本以外の東アジアでは、「Winny」よりも「Share」の人気が高かったという。しかしながら、小規模ながらもアジア圏以外での利用も確認されている。

今回の調査結果から同社では、ファイル交換ソフトを通じた流出事故が発生した場合、「国外へ拡散する可能性があり大変危険」と警告を発している。

080123na01_00.jpg
ネットエージェントによる模式図。Winny(紫)とShare「ピンク」がアジア中心に広がっている。また、Gnutella(緑)は欧米中心に世界規模で利用されている

(Security NEXT - 2008/01/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

宅建試験受験者の写真票を紛失 - 不動産適正取引推進機構
イベント案内メールを「CC」送信 - 川崎市産業振興財団
貸金庫取引を装った詐欺メールに注意喚起 - 三菱UFJ銀
電子掲示に外部アクセス、URL直打ちで認証なしの設計 - 水産大
シルバーアクセ通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
「VMware Aria Operations」に5件の脆弱性 - アップデートをリリース
「NVIDIA UFM」に管理インタフェースから悪用可能な脆弱性
「Copilot Studio」に深刻な脆弱性 - 対策済み、悪用報告なし
GitLab、アップデートをリリース - 脆弱性6件やバグを解消
「Firefox 133」で多数の脆弱性を修正 - 延長サポート版もリリース