IPAへのセキュリティ相談件数が過去最多 - 1200件超える
情報処理推進機構(IPA)は、6月におけるウイルスや不正アクセスの届け出状況を発表した。相談件数が1211件と受付開始から最多件数を記録した。「ワンクリック不正請求」に関する相談も過去最高となっている。
6月のウイルス検出数は約23万6000個で、5月の約20万個から18.2%の増加となった。同日中に発見された同種のウイルスを1件とカウントする届出件数は2002件で、5月の1737件から15.3%増加した。
検出数の1位は依然として「Netsky」で約20万5000個だったが、全体に占める割合は86.9%でわずかに減少した。2位にランクインした「Mywife」は約1万4000個で、先月の約6000個から大幅に増加した。全体に占める割合も倍増している。次いで「Mytob」約3900個、「Mydoom」約3200個と続く。
不正アクセスの届出件数は13件で、先月の4件から大幅に増加した。被害があった11件の内訳は、侵入6件、DoS攻撃3件、その他2件だった。また36件の相談が寄せられており、そのうち15件で被害が発生した。
不正アクセスでは、ウェブアプリケーションの脆弱性を悪用したSQLインジェクション攻撃によりデータベースが改ざんされたケースが依然として報告されているほか、他サイト攻撃の踏み台として利用されたケースが4件あった。また、ネットオークションにおけるなりすましで、偽ブランド品を勝手に出品されたという事例も報告された。
6月に同機構へ寄せられた相談総件数は1211件で、2005年に受付けを開始してから最多となった。中でも「ワンクリック不正請求」に関する相談は372件で過去最多記録を更新。5月には1件しかなかった「セキュリティソフトの押し売り行為」に関する相談も、14件と大幅に増加した。またWinnyに関する相談も4件あった。
(Security NEXT - 2008/07/03 )
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