起動時に古いフロッピーからうっかり感染するウイルスに注意 - キヤノンITS
キヤノンITソリューションズは、ESETが6月に観測したマルウェアの検知状況を発表した。上位は変動がなかったが、5位以降では、複数のマルウェアが圏外からランクインするなど動きが見られた。
ランキングのトップは先月同様、キーロガーとrootkitの機能を備えたトロイの木馬「Win32/PSW.OnLineGames」。オンラインゲームのユーザーIDを盗みだし、外部へ送信するもので、全体の約13.12%を占め、4.9%検出された2位のアドウェア「Win32/Adware.Virtumonde」に大きく差を付けた。
3位は、USBメモリなどを狙いオートランファイルを利用する「INF/Autorun」で、4位にセキュリティ対策ソフトからの検知をまねがれようとして難読化を行うファイルの総称「Pacex.gen」が続いた。
5位は、先月の17位から大きくランクアップした「WMA/TrojanDownloader.Wimad.N」。悪意あるWindows Mediaファイルで、URLへリダイレクトするもので、ファイル共有ソフト上で流通しているという。
さらに「Flash Player」の脆弱性を悪用する「SWF/Exploit.CVE-2007-0071」や、悪意あるコンポーネットをダウンロードする「Win32/TrojanDownloader.Murlo.NN」がランク外からそれぞれ7位、8位と大きく順位を上げた。
また同社では、ランキングの発表とともに、ブートセクタへ感染するウイルスについて注意を促した。うっかり古いフロッピーをAドライブへ入れっぱなしにしてPCを起動してしまった場合などに感染するケースが報告されているという。
古いウイルスだが、起動時に感染する特徴から、セキュリティ対策ソフトで感染を防ぐことが難しいと指摘。デフォルトの起動ディスクをCドライブへ設定しておくなど対策を呼びかけた。
(Security NEXT - 2008/07/11 )
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