6割以上が職場で私的にネット閲覧 - ウェブメール利用やダウンロードも
職場でインターネットを利用するユーザーの半数以上が、ほぼ毎日にわたり私的にインターネットを利用していることがネットスターの調査により判明した。
同社が7月に、企業や自治体など職場でパソコンを利用するインターネットユーザーを対象に調査を実施し、判明したもの。2004年より実施しており今回で5回目。有効回答数は1030件。
職場のパソコンにおける利用実態を尋ねたところ、私的に利用しているとの回答は64.8%で、前回2006年の78.2%より減少した。また、ほぼ毎日利用していると回答したユーザーについても前回の70.9%から57%へと減少傾向を見せた。私的利用については、「仕事をきちんとしていれば、問題ない」との回答が55.1%と最も多かった。
利用する時間帯は、昼休みが52.5%でトップだが、就業時間中に利用するユーザーも10.3%に上る。私的利用の内容は、ニュースや天気予報、スポーツ(74.2%)、プライベートな調べもの(71.4%)が多く、34.6%で「ウェブメールの利用」が続いた。
ウェブメールについては、プライベートなメールの受信に活用するユーザーが83.5%と大半だが、業務データを自宅へ送付するユーザーも前回調査から20ポイント減少したものの、28.1%に及んでいる。インターネット上から個人的にプログラムをダウンロードした経験があるユーザーは46.8%と約半数で、運営元などに注意を払わないユーザーも約2割いた。
インターネット利用についてポリシーが定めている職場は57.5%で以前の調査からほぼ横ばい。フィルタリングを活用している職場では、73.4%が業務外コンテンツへのアクセスを制限されたことがあると回答。
一方業務に必要なコンテンツへアクセスが制限されたとの回答も38%に上っている。フィルタリングの解除が申請が面倒なことから業務に必要なサイトの閲覧を諦めたケースは69%だった。
業務利用でブロックされたサイトで最も多かったのは、「SNS」や「ブログ」といったコミュニティサイトで35%。従業員側では情報収集の観点から「業務上必要」と考える一方、情報漏洩のおそれからフィルタリングの対象になることも多く、システム管理者とのポリシーにギャップが生まれていると調査を実施したネットスターでは分析している。
(Security NEXT - 2008/08/06 )
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