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研修医が無許可でUSBメモリ使用、個人情報を紛失 - 多摩南部地域病院

東京都保健医療公社が運営する多摩南部地域病院において、患者の個人情報が保存されたUSBメモリが所在不明となっている。

研修医が診療や研究などに利用するため、私有USBメモリを無許可で利用し、患者の治療情報などを保存していたもの。7月27日に同研修医が同院図書室で使用したが、8月2日に再び利用しようとした際、なくなっていることに気が付いたという。

紛失したUSBメモリには、2005年年4月から2008年8月までに同研修医が担当した患者230人分の情報が保存されていた。病歴の要約や退院療養計画書、診療情報提供書、手術記録といったデータで、患者名や病名、治療内容、治療計画、経過など含まれる。

同院では今回の事故を受け、患者に対して説明や謝罪を実施。職員に対してはUSBメモリの持ち込みの禁止や研修の実施を通じて適正化を目指す。また研修医については無許可で利用していたことから処分を検討するという。

(Security NEXT - 2008/08/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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