ボット収集数が減少、未知検体数も - CCCまとめ
サイバークリーンセンター(CCC)は、2008年11月におけるボットの検知状況をとりまとめ、公表した。収集検体数の減少傾向は続いており、海外特定サイトだけでなく国内からの収集数も減少している。
同センターが、ハニーポットなどを利用して収集した11月のボット収集総数は32万5311件で、10月の48万9604件から大きく減少した。重複を除く同定検体数も2万8323件で、前月の6万6096件より半減している。ウイルス対策ソフトで検知できない未知検体数は217件で、前月の303件からわずかに減少している。
未知検体と既知検体いずれも減少傾向が続いており、特に11月上旬から既知検体の収集数減少が目立った。同センターによれば、定期的に未知検体を配布していた特定の海外サイトが、11月中旬から既知検体のみを配布するようになったという。
収集検体の種類別ランキング1位は前月と同じ「PE_VIRUT.D-1」だったが、収集数は約1万件減少しており、そのほとんどがハニーポッド内部での検出だった。また3位の「PE_VIRUT.AV」は前月とほぼ同数収集されており、その多くが国内からの検出だった。
2位の「BKDR_VANBOT.HI」および4位の「BKDR_SDBOT.BU」は海外特定サイトから収集されたもので、10月末と11月末に配布が停止されたため、収集数が減少するなど大きな変動が生じている。
(Security NEXT - 2009/01/08 )
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