ウイルス検出数が3割減、「Autorun」の激減も影響 - IPAまとめ
情報処理推進機構(IPA)は、2008年12月におけるウイルスや不正アクセスの届け出状況を発表した。ウイルス検出数は、前月と比較し3割減少する一方、2カ月連続で減少していた「ワンクリック不正請求」は再び増加した。
12月のウイルス検出数は約17万3000件で、11月の約25万6000件から32.5%の大幅な減少を見せた。一方、同日中に発見された同種のウイルスを1件とカウントする届出件数は1795件で、11月の1830件からほぼ同水準で推移している。
検出数の1位は「Netsky」の約14万4000件で全体の83.6%を占めた。2位は先月に引き続き「Autorun」の約1万3000件だが、急激な増加を見せ10万個を超えた先月からは大きく後退している。
不正アクセスの届け出件数は10件で、11月の18件から減少した。そのうち被害があったのは7件で、すべて侵入被害だった。また38件の相談が寄せられ、そのうち19件で被害が発生している。
不正アクセス被害では、SQLインジェクションによるデータベースのデータ改ざんが3件、脆弱性を悪用されシステム内でコマンドを実行されたケースが2件発生した。このほか、他サイト攻撃の踏み台として悪用されたケースや、フィッシングに悪用するためのコンテンツを設置された事例も報告されている。
12月に同機構へ寄せられた相談総件数は839件で、11月の713件から増加した。そのうち「ワンクリック不正請求」に関する相談は194件。9月をピークに減少傾向が続いていたが、再び増加の動きを見せ始めている。また「セキュリティソフトの押し売り行為」に関する相談が13件、Winnyに関する相談が6件寄せられている。
(Security NEXT - 2009/01/08 )
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