ドキュメントファイルへのアクセスを妨害するマルウェアを複数確認 - Dr.Web
ネットフォレストは、2008年12月にDr.WEBが検知したウイルスやスパムの傾向をまとめ、公表した。
同レポートによれば、12月にあらたにウイルスデータベースに登録されたマルウェアは1万7312件。メールを利用してマルウェアを拡散させる手口の増加がみられ、時期的な影響からグリーティングカードを装ったものが多かったという。
12月下旬に発生したクリスマスカードを装ったメールでは、本文にアクセスすると「Spambot.4202」や「Trojan.Spambot.4204」など、マルウェアがダウンロードされる悪意あるサイトのURLが記載されていた。
また同社は、コンピュータ内のドキュメントファイルへのアクセスを妨害するマルウェアが複数確認している。なかでも、ファイルやフォルダの名称を変更してアクセスできなくする「Trojan.Locker.8」や、ドキュメントファイルを勝手に暗号化する「Trojan.Encoder.33」などが目立った。復元費用を請求されるケースもあるとして、同社では注意を呼びかけている。
同社がメールサーバやユーザーPC上で検出したウイルスのランキングは以下のとおり。
メールサーバウイルス
1位:Win32.HLLM.Beagle
2位:Trojan.DownLoad.9125
3位:Trojan.Starter.883
4位:Win32.Virut
5位:Win32.HLLM.MyDoom.based
6位:Trojan.MulDrop.16727
7位:Win32.HLLM.Alaxala
8位:Trojan.MulDrop.13408
9位:Joke.Xmas
10位:Trojan.MulDrop.18280
ユーザーPC上の検出ウイルス
1位:Win32.HLLM.Generic.440
2位:Win32.HLLW.Gavir.ini
3位:Trojan.Starter.516
4位:Win32.HLLM.Brontok.15
5位:Win32.HLLM.Lovgate.2
6位:Win32.Alman
7位:Trojan.Starter.881
8位:Win32.Virut.5
9位:Trojan.Starter.870
10位:Win32.Sector.16
(Security NEXT - 2009/01/15 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
先週注目された記事(2024年10月27日〜2024年11月2日)
「偽警告」相談が半減するも油断禁物 - 引き続きサポート詐欺に警戒を
3Qのインシデントは2割減 - ただし「サイト改ざん」は倍増
検索結果がもっとも危険な有名人 - 日本でも人気の俳優がトップ
「TSUBAME」の観測グラフを公開休止 - より利便性の高いデータ提供を検討
巧妙化続くサポート詐欺、窓口相談は前年度の約1.6倍
「Mirai」と異なるボット、国内ベンダーのルータに感染拡大か
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加
「サポート詐欺」の相談が3割増 - 過去最多を更新
先週注目された記事(2024年7月7日〜2024年7月13日)