2008年12月もオートラン悪用とオンラインゲームねらいの攻撃が続く
キヤノンITソリューションズは、2008年12月にESETがマルウェア追跡システム「ThreatSense.Net」で検知したウイルスの状況を発表した。
12月もWindowsのオートラン機能を悪用する「INF/Autorun」が10.65%を占め、前回同様に首位をキープ。多くのマルウェアが感染手段としてオートラン機能を利用していることから大量に検知されているとESETでは分析している。
続く2位は、オンラインゲームのパスワードを盗む「Win32/PSW.OnLineGames」で6.84%だった。今回は占める割合こそ前月調査より減少したが、流通量については減少傾向になく、これら上位2種は登場から1年以上」を経過しながらも大量に検知されているという。
大きな動き見せたのは、WindowsのServerサービスに存在する脆弱性「MS08-067」を攻撃するワーム「Win32/Conficker」で、63位から3位へ大幅にランキングがアップした。同ワームはアドウェアをダウンロードしたり、HTTPサーバを起動するが、ウクライナ語のPCには感染しないという。
同社が公表したマルウェアランキングは以下のとおり。
1位:INF/Autorun
2位:Win32/PSW.OnLineGames
3位:Win32/Conficker
4位:Win32/Agent
5位:Win32/Toolbar.MywebSearch
6位:WMA/TrojanDownloader.GetCodec.Gen
7位:Win32/Pacex.Gen
8位:Win32/Adware.Virtumonde
9位:Win32/AutoRun.KS
10位:Win32/Patched.BU
(Security NEXT - 2009/01/27 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
先週注目された記事(2024年10月27日〜2024年11月2日)
「偽警告」相談が半減するも油断禁物 - 引き続きサポート詐欺に警戒を
3Qのインシデントは2割減 - ただし「サイト改ざん」は倍増
検索結果がもっとも危険な有名人 - 日本でも人気の俳優がトップ
「TSUBAME」の観測グラフを公開休止 - より利便性の高いデータ提供を検討
巧妙化続くサポート詐欺、窓口相談は前年度の約1.6倍
「Mirai」と異なるボット、国内ベンダーのルータに感染拡大か
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加
「サポート詐欺」の相談が3割増 - 過去最多を更新
先週注目された記事(2024年7月7日〜2024年7月13日)