大阪府で障害者など個人情報約1万1000件が流出 - 匿名で不審なメモとSDカード届く
重度障害者の個人情報や、障害者ケアマネジメント研修関連の情報などが外部へ流出したことがわかった。データが保存されたSDカードが匿名で大阪府宛てに郵送され、コピーしたデータの所持をほのめかすメモが添付されていたという。
問題のSDカードは、8月24日に大阪府障がい福祉室へ届いたもので、「重度障がい者介護手当台帳」や「重度障がい者特例支援台帳」のほか、障害者ケアマネジメント研修関連文書などが含まれる。また「コピーをもらいました」と書かれたメモも同封されていた。
流出した「重度障がい者介護手当台帳」には、介護手当受給者や重度障害者など4521件の個人情報が記録されており、氏名、住所、電話番号、口座情報のほか、重度障害者の氏名や生年月日、障害の程度、障害者手帳の番号など含まれる。
また「重度障がい者特例支援台帳」には、受給者の氏名、住所、口座情報など個人情報371件が記載されていた。このほか、障害者ケアマネジメント研修関連文書では、受講者や講師の個人情報6132件が保存されていた。
これらの個人情報が記録されたSDカードは、介護手当支給事務の担当職員がバックアップのために使用していたもので、2008年4月の人事異動に伴う引き継ぎの際にも、PC間のコピーに利用されたことが判明している。
引き継ぎ業務終了後、前任者の職員はカードをそのまま所持したが、管理の状況について記憶が曖昧で、流出した経緯などわかっていない。同府では関係者に対し謝罪の文書を送付するとともに、くわしい原因を調べている。
(Security NEXT - 2009/08/27 )
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