マルウェア検知数やスパム流通量で日本は2位 - フォーティネットまとめ
フォーティネットジャパンは、同社セキュリティ対策製品などにおいて8月21日から9月20日までに検知したインターネット上の脅威情報について取りまとめた。
同社によれば、あらたに108件の脆弱性を検知しており、そのうち42.6%にあたる46件で積極的な攻撃が観測されたという。前回調査の35.7%から増加しており、依然として高い水準だった。脅威ランキングの1位は前回と変わらず、Windowsの脆弱性を悪用する「MS.DCERPC.NETAPI32.Buffer.Overflow」だった。
マルウェアランキングについても、オンラインゲームユーザーを狙った「W32/OnlineGames.BBR!tr」が前回と同じく首位。一方2位には偽セキュリティソフトなど詐欺ソフトをダウンロードさせる「Bredolab」の亜種「W32/Bredo.G!tr」が新規にランクインした。
調査期間中、マルウェアがもっとも検知されたのは米国で28.84%。2位は日本で12.63%だった。順位は前回と変わらないが、日本が占める割合は微増した。以下、中国、韓国、台湾と続く。日本はスパムの流通量でも、米国に続き2位だった。
ウェブからの脅威をカテゴリー別に見ると、アダルトサイトが57.0%を占めて最も多く、次いでマルウェア33.3%、スパイウェア5.3%、フィッシング4.4%と続く。
また今月に入って同社では、「グローバル シッピング エージェンシー」を名乗る詐欺サイトや、アメリカ国税庁を装ったメールなどが確認しており、金銭や個人情報を狙った詐欺の手口は年々巧妙化しているとして、注意を呼びかけている。
脅威
1位:MS.DCERPC.NETAPI32.Buffer.Overflow
2位:HTTP.URI.Overflow
3位:MS.SMB.DCERPC.SRVSVC.PathCanonicalize.Overflow
4位:MS.Windows.ASN.1.Bitstring.Overflow
5位:FTP.Bounce.Attack
6位:PNG.Image.Integer.Overflow
7位: Trojan.Storm.Worm.HTTP.DoS
8位:IKE.Exchange.DoS.Version
9位:NaviCOPA.URI.Buffer.Overflow
10位:MS.Excel.Malformed.OBJECT.Type.File.Code.Execution
マルウェア
1位:W32/OnlineGames.BBR!tr
2位:W32/Bredo.G!tr
3位:JS/PackRedir.A!tr.dldr
4位:HTML/Iframe.DN!tr.dldr
5位:Adware/AdClicker
6位:W32/Virut.A
7位:W32/Netsky!similar
8位:HTML/Iframe_CID!exploit
9位:W32/OnlineGames.DRP!tr.pws
10位:W32/OnlineGames.EEX!tr
(Security NEXT - 2009/10/07 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
約3割が過去3年間にサイバー攻撃の被害経験 - ランサムは3.8%
先週注目された記事(2024年5月5日〜2024年5月11日)
2023年上場関連企業による個人情報事故は175件 - TSR
個人情報漏洩時の謝罪対応、約3割がマニュアル化
自治体におけるマイナンバー取扱状況を公表 - 個情委
Pマーク事業者の事故報告は3048件 - 前年度比約15%増
「サイバーセキュリティ」認知度5割届かず - 3割弱が対策未実施
テレワークで機密情報の特例持出が増加 - ルール遵守、半数近くが「自己確認」のみ
2021年度の個人情報漏洩などの報告は6000件弱 - 4件に1件が不正アクセス
国内上場企業が優先対処したいリスク、上位に「サイバー攻撃」