Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ファイル共有サイトのマルウェア汚染が目立つ - BitDefenderレポート

BitDefenderは、1月のインターネット脅威について取りまとめ、発表した。ファイル共有ソフトで広がる「Trojan.Clicker.CM」が目立っている。

同社の調査によれば、ランキング1位は全体の8.3%を占めた「Trojan.Clicker.CM」だった。ユーザーのブラウザ内にオンラインゲームの広告を表示したり、コンピュータ上にアダルト画像などのコンテンツを表示する。海賊版コンテンツが流通するファイル共有サイトで多く検出されているという。

2位にランクインしたのは、リムーバブルメディア経由で感染を広げる「Trojan.AutorunInf.Gen」。3位の「Win32.Worm.Downadup.Gen」はWindowsの脆弱性を悪用し、ローカルネットワーク内で感染を広げるが、リムーバブルメディア経由で拡散するものもあらたな感染被害をもたらしている。

また、Windowsアップデートやセキュリティベンダーのサイトへのアクセスを制限する亜種のほか、偽ウイルス対策ソフトをインストールさせる新種も見つかっており、今後も警戒を要するという。4位の「Exploit.PDF-JS.Gen」は不正なPDFファイルで、Adobe Readerの脆弱性を利用して悪意あるコードを実行する。

5位の「Trojan.Wimad.Gen.1」は、動画を再生するためのコーデックを装ったもので、実行すると不正サイトに接続してマルウェアをダウンロードする。ファイル共有サイトで多く検出され、人気のあるコンテンツが掲載されると特に活発化するという。

同社がまとめた1月のE-Threats ランキングは以下の通り。

1位:Trojan.Clicker.CM     
2位:Trojan.AutorunINF.Gen   
3位:Win32.Worm.Downadup.Gen  
4位:Exploit.PDF-JS.Gen   
5位:Trojan.Wimad.Gen.1 
6位:Win32.Sality.OG 
7位:Trojan.Autorun.AET
8位:Worm.Autorun.VHG 
9位:Trojan.Script.254568  
10位:Trojan.JS.QAF

(Security NEXT - 2010/02/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「FortiManager」脆弱性、PoCや詳細が公開 - 検出回避の情報も
会員向けメールに2.2万人分の個人情報を誤添付 - スポーツ教室
Palo Alto製移行ツールの利用者狙う攻撃に注意喚起 - 米当局
Palo Altoの移行ツールに脆弱性 - ファイアウォールの認証情報などが漏洩するおそれ
Ruby向けXML解析ライブラリ「REXML」にReDoSの脆弱性
SAP、11月の月例パッチ公開 - アドバイザリ8件を新規公開
サイバー攻撃で情報流出の可能性、調査を継続 - キタイ設計
高校で採点済み答案用紙が所在不明に - 埼玉県
Absolute、Syxsenseを買収 - エンドポイントの脆弱性対応を強化
「Apache CloudStack」に脆弱性 - アップデートを公開