Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

676ビット長の暗号を汎用コンピュータ18台で33日で解読 - NICTら実証

情報通信研究機構(NICT)は、はこだて未来大学との共同研究で、現実的なコンピュータ環境や処理時間で、676ビット長の離散対数問題の解読に世界ではじめて成功したと発表した。

今回の研究成果は、676ビット長の「有限体上の離散対数問題」について、汎用コンピュータ18台を利用し、33日間で解読に成功したもの。676ビット長の暗号を現実的な環境や処理時間で解読できることを、世界ではじめて実証したという。

同機構は今回の成果について、現在利用されている1024ビット長の暗号が今すぐ危殆化することを示すものではないとしながらも、1024ビット長の暗号技術が2020年までに危殆化するとの「CRYPTRECプロジェクト」による予測を裏付ける結果だとし、5月に開催される国際会議「PKC2010」で発表する予定。

(Security NEXT - 2010/02/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

図書館の新システム構築中にランサム被害、移行延期 - 斑鳩町
生産管理システムや基幹システムがランサム被害 - ZACROS
ランサム被害で業務ファイルがアクセス不能に - 石光商事
ランサム被害の高野総合G、新環境でシステム復旧 - 調査は継続
高野総合Gへのランサム攻撃 - 通信機器の設定ミスに起因か
コンサルファームがランサム被害 - 顧客に影響広がる可能性
NASにランサム感染想定した機能などを追加 - バッファロー
「CODE BLUE 2024」の講演が決定 - 脅威関連から、AI、情報戦まで
複数サーバが暗号化、個人情報流出の可能性 - 三陽物産
ランサム攻撃でデータが暗号化、流出の可能性も - 柴山コンサルタントG