Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

1割強が旧OSを利用、ボット検出率も上昇 - CCCまとめ

サイバークリーンセンター(CCC)は、6月のボット検知状況を取りまとめた。収集総数は減少したが、国内からの検体収集数が増加しており、国別比率で米国を抜いて最多になったという。

レポートによれば、6月のボット収集総数は15万4546件で、5月の16万9770件から後退した。重複を除く同定検体数も11万818件で、前月の11万4656から微減。ウイルス対策ソフトで検知できない未知検体数も230件と、前月から減少している。

マルウェア検体の収集を目的としたハニーポットでの検知傾向を見ると、国内からの収集増加が目立った。収集元の国別比率では、国内が32.9%、米国が28.7%で、前月1位の米国を抜いてトップになった。

検体種類別ランキングの1位は依然として「WORM_DOWNAD.AD」で、2位と3倍近い差をつけるなど突出している。また、「PE_VIRUT.AV」と「WORM_PALEVO.SMJF」の国内収集数が増加している。

(Security NEXT - 2010/08/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

先週注目された記事(2024年8月18日〜2024年8月24日)
「Mirai」と異なるボット、国内ベンダーのルータに感染拡大か
先週注目された記事(2024年5月5日〜2024年5月11日)
国内で「Mirai」とは異なるボットネットの動きが加速
1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
マルウェアによるアカウント情報の窃取 - 2割強の企業で
Apple、約170万件の不正アプリ停止 - 20億ドル超の不正クレカ取引を阻止
用語理解に格差、経営層とセキュ担当者の対話に断絶も
HTTPS通信の脅威遮断、前年比3.1倍に - 約9割がマルウェア
2020年の攻撃通信パケット、前年比1.5倍 - NICTまとめ