定例外のアップデートで「Adobe Reader」などの2件の脆弱性に対応
米Adobe Systemsは、2件の脆弱性を解消した「Adobe Reader」および「Adobe Acrobat」のアップデートを提供開始した。
今回公開された「バージョン9.3.4」「8.2.4」は、セキュリティイベント「Black Hat USA 2010」で指摘された脆弱性「CVE-2010-2862」を含む2件の脆弱性を対応したもの。今回解消されたもう一方の脆弱性は「CVE-2010-1240」で、ソーシャルエンジニアリング攻撃によりコードが実行されるおそれがあるという。
「Mac」や「Windows」「UNIX」で利用する両製品のバージョン「9.3.3」「8.2.3」や以前のバージョンに影響があり、脆弱性を攻撃された場合、アプリケーションがクラッシュし、コードが実行されてシステムが乗っ取られる可能性がある。
同社では6月に実施した定例外アップデートで、7月のアップデートを前倒しして提供したが、今回のアップデートに次回の定例アップデート分は含まれておらず、当初の予定どおり10月12日に次回のアップデートを予定している。
(Security NEXT - 2010/08/20 )
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