第2四半期のモバイルマルウェア、6割強がAndroid狙い - マカフィー調査
2011年第2四半期に発見されたモバイルマルウェアのうち、Androidを攻撃対象としたマルウェアが63%を占めた。攻撃対象がAndroidに移行しており、今後も同様の傾向が高まると同社では予想している。
マカフィーが発表した2011年第2四半期の脅威レポートによれば、同四半期にあらたに発見されたモバイルマルウェアは70件。Androidを標的としたものは前四半期から76%増となり44件。2位は「Java Micro Eition」で14件(20%)、3位はSymbianで5件(7%)と続いた。
アプリケーションを改ざんして配布する方法が目立っている。カレンダーアプリとして配布されていた「Android/Jmsonez.A」は、2011年1月以降のカレンダーを表示しようとすると、高額のSMSが送信される。
またAESで暗号化されていた「Android/DroidKungFu」が発生。同マルウェアは、OSの脆弱性を利用してroot権限を奪い、ほかの悪質なソフトウェアや更新をインストールする。
このほか、高額のSMSを送信するトロイの木馬である「Android/Tcent.A」や「Android/Crusewin.A」「Android/J.SMSHider.A」なども確認されている。
モバイルマルウェアは年々増加傾向にあり、脆弱性を利用しボットネットの機能も組み込まれるなど、PCに対する脅威と変わらぬ機能を持つものが多いと指摘。モバイル端末におけるセキュリティ対策の実施を呼びかけている。
(Security NEXT - 2011/08/30 )
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