2011年上半期のサイバー犯罪検挙は2513件
警察庁は、2011年上半期におけるサイバー犯罪の検挙状況について取りまとめた。検挙件数は2513件で前年同期から72件の減少となった。
検挙件数の内訳でもっとも多かったのは、「ネットワーク利用詐欺」や「わいせつ物頒布」といったネットワーク利用犯罪で2361件。
そのうち最多だったのがオークション詐欺205件を含む「ネットワーク利用詐欺」の385件。ただし前年同期と比較すると482件の大幅な減少している。
一方、わいせつ物頒布などは161件増加して234件となった。また出会い系サイト規制法違反や児童ポルノ法違反も増加している。
不正アクセス禁止法違反は、前年同期から14件増となる99件。元勤務先名義のインターネットバンキング口座に不正アクセスし、自分が管理する架空口座に現金を入金した男性が検挙される事件など発生した。
コンピュータや電磁的記録対象を対象とした犯罪は53件で前年同期から3件の減少にとどまった。不正入手した他人名義のクレジットカー情報を利用してチケット購入し、検挙されたケースなど含まれる。
都道府県警察の相談窓口で受け付けたサイバー犯罪等に関する相談は4万643件で、前年同期より3462件増加した。詐欺・悪質商法に関する相談が最多で、前期より1712件増加し1万6926件。次いで迷惑メールに関する相談、名誉毀損・誹謗中傷に関する相談と続く。
ネットオークションに関する相談は2005年をピークに減少傾向が続いており、今期も459件減少した。不正アクセスに関する相談は2079件で342件の増加を見せ、依然として高い水準だった。
(Security NEXT - 2011/09/08 )
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