国内のフィッシング報告件数が12月に急増、過去最悪に
フィッシング対策協議会は、2011年12月におけるフィッシング攻撃の報告状況を取りまとめた。国内金融機関やオンラインゲームなどを騙ったサイトが相次ぎ、報告数が過去最多となった。
同月に同協議会へ寄せられたフィッシング報告件数は87件。同協議会が発足し、報告状況の取りまとめを開始した2005年6月以降最多となった。
2011年6月に6件と低水準を記録するも、以降増加傾向が継続し、同年10月には55件まで上昇。翌11月は半減して24件となり増加傾向に歯止めがかかったかのように見えたが、12月に63件増となり大きく反発した。2010年2月から3月にかけて記録した71件を大きく上回る水準に達している。
フィッシングサイトのユニークURL件数も、前月から21件増となる35件。一方でフィッシングに悪用されたブランド件数は1件減少して9件となり、特定のブランドに対する攻撃が集中している。
12月には、みずほ銀行を装う新手のフィッシング攻撃が発生。メール本文にみずほ銀行のトップページの画像を表示し、画像をクリックするとフィッシングサイトに誘導される。フィッシングサイトはすでに停止しているが、類似した攻撃が発生する可能性があると同協議会では警鐘を鳴らしている。
また年末には、ブログサービスの「アメーバ」を騙ったフィッシングサイトや、オンラインゲーム「真・女神転生IMAGINE」のフィッシングサイトに誘導するメールなども確認され、稼働中のサイトもあるとして、同協議会では注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2012/01/05 )
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