FTPアカウント奪う「TSPY_FAREIT」が活発 - ウェブ経由でJavaの脆弱性を悪用して感染
トレンドマイクロは、同社が2月に検出したマルウェアや、感染被害の報告状況について取りまとめた。前月より引き続き、FTPアカウントを盗む「TSPY_FAREIT」が活発な動きを見せており、国内のサイト経由で感染する被害も報告されている。
国内のマルウェア検出数ランキングを見ると、前月3位に後退した「WORM_DOWNAD.AD」が5019台から検出され、再び1位に浮上した。
前月、圏外からトップに急浮上した「TSPY_FAREIT.Z」は、検出数が4896台から1755台に減少したものの、依然として4位と上位を保っている。
国内の感染被害報告数は665件で、1月の586件から増加。1位は26件の報告を受けた「WORM_DOWNAD」だった。2番目に多かった「TSPY_FAREIT」の報告数は25件と僅差。前月から順位を落としたものの、報告数そのものは前月から変化なかった。
検出数、報告数ともに目立つ「TSPY_FAREIT」は、サイトの改ざんなどを目的に、FTPアカウントを盗み出すスパイウェア。同社では、国内の改ざんされた正規サイトにおいて、Javaの脆弱性を悪用して感染させるケースを確認している。
一方、ワールドワイドの状況を見ると、「WORM_DOWNAD.AD」が引き続きもっとも多く検出されている。アドウェア「ADW_KRADARE」が圏外から3位に入っており、国内ランキングでも同様に3位だった。
またセキュリティ製品を勝手にインストールする「ADW_SCANNER」が、圏外から7位に入っている。
同社がまとめた国内の不正プログラム検出状況は以下のとおり。
1位:WORM_DOWNAD.AD
2位:CRCK_KEYGEN
3位:ADW_KRADARE
4位:TSPY_FAREIT.Z
5位:HKTL_PASSVIEW
6位:HackingTools_RARPasswordCracker
7位:WORM_ANTINNY.AI
8位:PE_PARITE.A
9位:ADW_YABECTOR.SM
10位:WORM_ANTINNY.JB
(Security NEXT - 2012/03/06 )
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