Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシング詐欺関連の「HTML/Phishing.gen」が国内1位 - ESET月間レポート

キヤノンITソリューションズは、ESETが2月にマルウェアの追跡システム「ThreatSense.Net」で検知したマルウェアの状況について発表した。

ESETがまとめた日本国内におけるマルウェアランキングでは、フィッシング詐欺を行う「HTML/Phishing.gen」が全体の6.18%を占めてトップだった。

また不正サイトへ誘導するスクリプトやウェブページを検知した2位の「HTML/ScrInject.B.Gen」や、悪意のあるJavaScriptコードを検知した3位の「JS/Kryptik.IK[」をはじめ、4位、6位、8位にドライブバイダウンロード攻撃関連の脅威が入っている。

またオートラン機能を悪用してリムーバブルメディア経由で拡散するマルウェアを検知した「INF/Autorun.Sz[」「INF/Autorun」がそれぞれ5位、7位にランクインしている。

一方ワールドワイドでは、マルウェアをダウロードさせるサイトへリダイレクトするスクリプトや「iframeタグ」を含むHTMLファイルを検出した「HTML/ScrInject.B」が、全体の3.93%を占めて前回と同じく首位。

ユーザーにアンケートへの参加を要求するウィンドウを表示して、電話番号やメールアドレスなどの個人情報を詐取しようとする「HTML/Fraud.BG」が5位に新規ランクインするなどの動きがあった。

同社が発表した国内のマルウェアトップ10は以下のとおり。

1位:HTML/Phishing.gen
2位:HTML/ScrInject.B.Gen
3位:JS/Kryptik.IK
4位:HTML/Iframe.BG
5位:INF/Autorun.Sz
6位:HTML/Iframe.B.Gen
7位:NF/Autorun
8位:JS/Kryptik.IB
9位:Win32/PSW.OnLineGames.NMY
10位:Win32/Toolbar.Babylon

(Security NEXT - 2012/04/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

先週注目された記事(2024年10月27日〜2024年11月2日)
「偽警告」相談が半減するも油断禁物 - 引き続きサポート詐欺に警戒を
3Qのインシデントは2割減 - ただし「サイト改ざん」は倍増
検索結果がもっとも危険な有名人 - 日本でも人気の俳優がトップ
「TSUBAME」の観測グラフを公開休止 - より利便性の高いデータ提供を検討
巧妙化続くサポート詐欺、窓口相談は前年度の約1.6倍
「Mirai」と異なるボット、国内ベンダーのルータに感染拡大か
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加
「サポート詐欺」の相談が3割増 - 過去最多を更新
先週注目された記事(2024年7月7日〜2024年7月13日)