Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

アドウェアとクラッキングツールの検出目立つ2012年上半期 - トレンドレポート

トレンドマイクロは、同社が2012年上半期に検出したマルウェアや、感染被害の報告状況について取りまとめた。アドウェアやクラッキングツール、ハッキングツールがランキングの大半を占めており、2011年同時期から大きく変動した。

2012年上半期の国内不正プログラム検出数ランキングの1位は、Internet Explorerのプラグインとして動作し、アクセスしたサイトを追跡して広告を表示するアドウェア「ADW_GAMEPLAYLABS」で、8万11台から検出された。2位の「ADW_INSTALLCORE(4万3199台)」と大きな差をつけている。

ランキングの傾向を見ると、アドウェアが4種と目立っているほか、正規のプログラムを不正利用するクラッキングツールとハッキングツールが4種ランクインしている。2011年の同時期と比較すると、上位10種のうち8種が入れ替わった。一方で「WORM_DOWNAD.AD」は依然として3位に入っている。

一方ワールドワイドの検出数ランキングでは、「WORM_DOWNAD.AD」が61万8617台で、前年同期と変わらず最多となった。2位以下にはクラッキングツールやハッキングツール、アドウェア、ファイル感染型ウイルスなどが入っている。

国内の感染報告数ランキングでは、トロイの木馬「TROJ_SIREFEF」が213件で1位だった。同プラグラムは一度駆除しても繰り返し発見されることが多く、その場合はほかの不正プログラムによって感染させられている可能性もあるという。

同社がまとめた2012年上半期の国内不正プログラム検出状況は以下のとおり。

1位:ADW_GAMEPLAYLABS
2位:ADW_INSTALLCORE
3位:WORM_DOWNAD.AD
4位:CRCK_KEYGEN
5位:ADW_OPTMEDIA
6位:CRCK_PATCHER
7位:HKTL_RESREM
8位:HKTL_PASSVIEW
9位:TSPY_FAREIT.Z
10位:ADW_OPENCANDY

(Security NEXT - 2012/07/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

先週注目された記事(2024年10月27日〜2024年11月2日)
「偽警告」相談が半減するも油断禁物 - 引き続きサポート詐欺に警戒を
3Qのインシデントは2割減 - ただし「サイト改ざん」は倍増
検索結果がもっとも危険な有名人 - 日本でも人気の俳優がトップ
「TSUBAME」の観測グラフを公開休止 - より利便性の高いデータ提供を検討
巧妙化続くサポート詐欺、窓口相談は前年度の約1.6倍
「Mirai」と異なるボット、国内ベンダーのルータに感染拡大か
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加
「サポート詐欺」の相談が3割増 - 過去最多を更新
先週注目された記事(2024年7月7日〜2024年7月13日)