脆弱性DB「JVN iPedia」の登録件数が前四半期の約1.4倍となる2万2934件に - 半数は深刻度「危険」
情報処理推進機構(IPA)は、2012年第2四半期における脆弱性データベース「JVN iPedia」の登録状況について取りまとめた。累計登録数が前四半期の1.4倍へと拡大している。
同データベースでは、国内のソフトウェア開発者が公表した脆弱性対策情報、脆弱性情報ポータルサイト「JVN」の掲載情報、米国国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」より収集した情報を、2007年4月より提供している。
同四半期に登録された脆弱性対策情報は、国内製品開発者から収集した情報が1件、JVNの掲載情報が273件、NVDの情報が6766件の合計7040件だった。未反映だったNVDの6000件を追加したことから、前四半期の1.4倍へと拡大し、累計登録数は2万2934件に達している。
登録された脆弱性を種類別に見ると「SQLインジェクション」が951件で最多。「クロスサイトスクリプティング」が741件で次に多い。
そのほか「バッファエラー(563件)」「認可・権限・アクセス制御の問題(400件)」「パストラバーサル(345件)」「不適切な入力確認(344件)」が続く。いずれも前回を上回る件数が登録された。
深刻度は3段階で分類しているが、CVSS基本値が7.0から10.0で「危険」とされる「レベルIII」が、全体の46%を占める。「警告」の「レベルII」についても47%にのぼり、「注意」の「レベルI」はわずか7%だった。深刻な脆弱性の追加が目立っており、同機構ではバージョンアップやセキュリティパッチの速やかな適用を呼びかけている。
(Security NEXT - 2012/07/20 )
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