Adobe、Flash Playerの脆弱性25件を修正 - 悪用で制御奪取されるおそれ
Adobe Systemsは、深刻な脆弱性を解消する「Adobe Flash Player」のアップデートを公開した。脆弱性はAndroidを含む幅広いプラットフォームに存在し、悪用されると端末を乗っ取られるおそれがある。
影響を受けるバージョンは、WindowsやMac OS Xにおける「同11.4.402.278」をはじめ、Linux「同11.2.202.238」、Android端末向けに提供している「同11.1.115.17」および「同11.1.111.16」。これらより以前のバージョンにも脆弱性が含まれる。
今回のアップデートでは、あわせて25件の脆弱性に対処。脆弱性が悪用された場合、アプリケーションがクラッシュし、攻撃者に端末の制御を奪われる可能性がある。
同社では、WindowsおよびMac OS Xに対して「同11.4.402.287」、Linux向けに「同11.2.202.243」を用意。Androidに対しては「11.1.115.20」「11.1.111.19」を提供する。
同社は、Windowsに対して適用優先度を3段階中もっとも高い「優先度1」に設定。脆弱性が攻撃対象となる可能性が高く、72時間以内を目安にできるだけ早くアップデートを適用するよう推奨している。またMacを次に高い「優先度2」、その他プラットフォームについては「優先度3」にレーティングした。
アップデートは、Adobe Flash Playerダウンロードセンターより入手できるほか、Windowsでは、「同11.2」、Macでは、「同11.3」以降であれば、自動アップデート機能によりインストールすることが可能。Android版に関しては、新規提供がすでに終了しており、8月15日以前に導入済みのユーザーに限って提供される。
また「Chrome」や「Internet Explorer 10」にビルトインされている「Adobe Flash Player」については、各ブラウザのアップデートで修正する予定。また「Adobe AIR」向けにも修正版を提供している。
(Security NEXT - 2012/10/09 )
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