不正Androidアプリ、わずか3カ月で約6倍に拡大
2012年第3四半期までに確認されたAndroid端末向け不正アプリは、累計17万5000件にのぼり、3カ月で約6倍と脅威的なペースで拡大したという。
調査を行ったトレンドマイクロによれば、前四半期を終えた6月末の時点で不正アプリの累計件数は2万8000件だったが、7月に1万3000件の新種を確認。8月には11万5000件について報告を受けた。
9月も8月ほどのハイペースではないが、1万9000件を確認しており、マルウェアは、第3四半期末の時点で、前四半期の約6倍にあたる累計17万5000件に達した。
報告された不正アプリでもっとも多かったのは「ANDROIDOS_FAKE」で2万9309件。「ANDROIDOS_BOXER」が2万5752件で続いている。この2種が圧倒的多数を占め、3位と大きく差を付けたという。
いずれもゲームや正規アプリを装っているが、海外で利用されているSMSを利用した送金サービスを悪用し、金銭を窃取しようとするアプリだった。
さらに端末内から収集した個人情報を利用して、正規の広告ネットワークから広告を強引に表示し、収入を得ようとするアドウェアも注意が必要だという。端末の通知機能を利用して繰り返し広告を表示する悪質な亜種も確認されている。
またこうした状況に反して、同社によればセキュリティ対策を実施しているAndroidユーザーは、2割にとどまるという。同社は不正アプリの増加が続いており、十分な対策を行うようユーザーに呼びかけている。
(Security NEXT - 2012/10/24 )
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