フィッシング攻撃、前月から1万4000件減 - 2カ月で約4割減少
EMCジャパンRSA事業本部は、2012年9月に同社が観測したフィッシング攻撃の状況を取りまとめた。前月から大きく減少している。

フィッシングの推移(グラフ:EMC)
同社が9月に把握したフィッシング攻撃は3万5440件。欧州金融機関に集中した攻撃が減少しており、前月の4万9488件を下回った。5万9406件と過去最悪に達した7月をピークに減少が続いており、4月の水準まで戻している。
フィッシング攻撃を受けた回数の割合を国別に見ると、前月に引き続きイギリスがトップだが、前回から22ポイント減となる47%。前回から微減した米国(23%)と、15ポイント増となるカナダ(17%)が続いた。
フィッシング攻撃を受けたブランドは314件で、前月の290件から増加した。160件が6回以上の攻撃を受けている。ブランドの割合を国別で見ると、米国が29%、イギリスが10%。前回から微減しているが、大きな変化は見られなかった。以下、オーストラリア、インド、ブラジル、カナダなどがひと桁台で続いている。
フィッシングサイトのホスト国の割合は、前月から3ポイント減となったものの米国が77%で大半を占める。2位以降は、ポーランド(4%)、イギリス(3%)が続く。日本国内でホストされたフィッシングサイトは109件。前回の78件を上回った。
(Security NEXT - 2012/10/31 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
先週注目された記事(2025年3月16日〜2025年3月22日)
フィッシングURLが約48%減 - 約1年ぶりの2万件台
IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2025 組織編」の解説書を公開
フィッシング報告とURL件数が大幅減 - 旧正月前後は縮小傾向
2024年4Qのセキュ相談 - 「不正ログイン」が45%増
「セキュリティ10大脅威2025」 - 「地政学的リスク」が初選出
2024年4Qのインシデントは約8%増 - 「FortiManager」脆弱性の侵害事例も
先週注目された記事(2025年1月19日〜2025年1月25日)
フィッシングURLが過去最多の約12万件 - 報告も23万件超に
11月のフィッシング攻撃は報告、URLともに過去2番目の規模