通信事業者によるセキュリティサービス市場が堅調 - 2012年は前年比7.3%増
IDC Japanは、国内通信事業者が提供するセキュリティサービスの市場規模予測を発表した。
同社では、2012年におけるセキュリティサービスの市場規模を、前年比7.3%増となる3270億円と予測。2011年から2016年までの年間平均成長率は6.3%を見込んでおり、2016年には4132億円に拡大するとの見通しを示している。
分野ごとに見ると、セキュリティコンサルティングサービスの年間平均成長率は5.4%、2016年の市場規模を511億円と予測。セキュリティシステム構築サービスも5.1%を確保して1020億円と大台に乗ると見ている。
セキュリティ教育やトレーニングサービスの市場規模は、2016年の予測で8億円と他分野と比較すると小さいものの、平均成長率は11%と急成長が期待されており、またセキュリティシステム運用管理サービスについても、6.9%と堅調に推移して2593億円が見込まれている。
今後は標的型攻撃に対応するため、大企業や官公庁を中心に、高度なセキュリティ技術を持つ企業へのアウトソーシング需要が高まると同社では分析。クラウドサービスやスマートデバイスの利用拡大にともない、関連するセキュリティサービスの市場拡大も見込まれるという。
(Security NEXT - 2012/11/14 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
主要上場企業のDMARC導入が加速 - 本格運用はドメイン全体の5%未満
2023年上場関連企業による個人情報事故は175件 - TSR
2020年度の国内WAF市場、前年度比15.9%増
国内上場企業が優先対処したいリスク、上位に「サイバー攻撃」
2021年の悪質ECサイト報告数、前年の約1.7倍に
2021年の上場関連企業の個人情報事故は137件 - TSRまとめ
2025年のセキュリティサービス市場は1兆円超に - IDC予測
SaaS型セキュ対策が活況 - アプライアンスは需要後退
11月のフィッシング報告、初の3万件台で過去最多 - 上位5ブランドで9割
2019年の情報ガバナンスコンプライアンス市場は440億円 - 伸び悩む「DLP」