フィッシング攻撃が増加中、2カ月で1.5倍に - EMC調べ
EMCジャパンRSA事業本部は、5月に観測したフィッシング攻撃の状況を取りまとめた。2カ月連続で増加し、3月の約1.5倍へと急増している。
フィッシング攻撃件数の推移(グラフ:EMC)
同社によれば、5月のフィッシング攻撃は3万6966件。前月から約1万件増加し、3月と比較すると1.5倍の規模に拡大した。2013年初頭は減少傾向が続いていたが、再び2012年11月以来の水準へと上昇している。
5万件弱から6万件弱で推移した2012年7月やその前後に比べれば低い水準ではあるものの、EMCジャパンは、例年4月以降にフィッシング攻撃が増加する傾向あると指摘しており、今後の動向が注目される。
フィッシング攻撃を受けた回数の割合を国別に見ると、前月同様米国が最多。前回から4ポイント増加し、50%となった。「イギリス」が11%で続く。以降は「南アフリカ(5%)」「オランダ(5%)」「カナダ(5%)」「オーストラリア(5%)」が同率で並ぶ。
フィッシング攻撃を受けたブランドは351件。前回50件、今回40件と悪用されるブランド数が、わずか2カ月で90件の増加となった。5回以上の攻撃を受けたブランドは162件にのぼる。攻撃を受けたブランドを国別にみると「米国(29%)」を筆頭に、「イギリス(10%)」「インド(7%)」が上位3カ国となった。
フィッシングサイトのホスト国の割合は、米国が47%を占めてトップ。ひと桁台でドイツ、イギリス、オランダが続く。日本国内でホストされたフィッシングサイトは11件だった。
(Security NEXT - 2013/06/24 )
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