Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

スクエニを騙るフィッシングメールに注意 - 正規メールの文面を悪用

スクウェア・エニックスは、アカウント情報を詐取するフィッシングメールがさらに巧妙化しているとして注意を呼びかけている。

以前から同社では、アカウント管理システムを偽装したフィッシングサイトに誘導し、会員情報を詐取しようとするメールについて注意を喚起しているが、より巧妙化が進んでいる。

フィッシングメールのバリエーションとしては、これまで「不審なアクセスを検知した」「利用規約違反があった」「課金・契約による問題が発生した」といった内容が確認されている。同内容の正規メールが存在しており、文面を転用されているという。

メールの送信元も正規のメールアドレスに偽装。文中に表示されるURLも正規URLだが、HTMLメールで実際には詐欺サイトへリンクされている。

またアクセス先となる詐欺サイトでは、類似ドメインを悪用。これまでもハイフンを抜かしたり、「i」を「l」や「j」と入れ替えるといったドメイン「square-enlx」や「square-enjx」が利用されており、注意深く確認しないと見落とす可能性がある。

同社では、アクセス先のURLを確認することや、EV SSL証明書のサイト運営者の組織名を確認するなどログイン時の対策に挙げている。

またこれらは偽装工作の一例で、今後もさまざまな偽装が行われる可能性がある。不審なメールが無差別に送信されており、会員以外に対しても注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2013/07/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

書類紛失で社会保険納付記録を確認できず - 督促から判明
電子カルテ事業者がペット飼い主情報を誤アップ - 事故対応で誤送信も
道路台帳付図を個人情報未削除で公開 - 北海道開発局
講座受講者向けの動画URL通知メールで誤送信 - 宮城県総合教育センター
県立高校の生徒の個人情報含むUSBメモリを紛失 - 埼玉県
JPCERT/CC、「ベストレポーター賞 2024」を発表
Instagramアカウントに不正アクセス - バウアーファインド
「NVIDIA License System」に脆弱性 - 情報漏洩やDoSのおそれ
通販サイトにPWリスト攻撃、個人情報閲覧の可能性 - ヨネックス
JPNIC、「RPKIを活用した不正経路対策ガイドライン」 - ISPに対策呼びかけ