Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ネットバンクウイルスに新手口「あなたのコンピュータを認識できませんでした」

三井住友銀行は、同社オンラインバンキング「SMBCダイレクト」の利用者から、認証情報を騙し取る悪質なウイルスが出回っているとして注意喚起を行っている。

今回確認された手口では、同オンラインバンキングへログインすると、パソコン内に感染しているウイルスが「三井銀行からの重要なお知らせ」などとして本来は存在しない不正な画面を表示。「あなたのコンピュータをシステムが認識できませんでした」などと警告する。

20130828_sm_001.jpg
三井住友銀行が確認したウイルスによるポップアップ画面の1例

同画面上では、インターネットプロバイダや利用者が実施したソフトウェアの更新が原因などと説明。引き続き利用するには認証が必要などと利用者を騙し、乱数表の一部と暗証カード発行日などを入力させる。

さらに確認ボタンを押すと、ポップアップ画面を表示。今度は暗証カードに記載された第2暗証である乱数表の文字や、第三認証についても騙し取るという。

同行では、ウイルス感染が原因であり、心当たりがある場合、ウイルスを駆除したり、パソコンを初期化するなど利用者自身で対応する必要があると説明。またオンラインバンキングの利用停止登録など手続きを取るよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2013/08/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

RDP接続で侵入、サーバがランサム被害 - 巴商会
淀川河川公園施設予約サイトのテストサーバで不正通信 - 個人情報流出か
標的型攻撃メールでPCがマルウェア感染 - 東大研究機関
クラウド設定ミスによる顧客情報流出で対象者を特定 - 琉球銀
クラウド設定不備で顧客情報に外部アクセス - 琉球銀
フィッシング被害者などで不正取引が発生 - レイクALSA
「ノートン360」の上位製品に個人情報流出の通知機能
北國銀行子会社運営の通販モールに不正アクセス
ゆうちょ銀「mijicaサイト」で不正ログインか - 一部で機械的な画面遷移
口座開設申込者の個人情報が流出した可能性 - 商品先物取引業者