国内セキュリティソフト市場規模は2024億円 - 前年比6.2%増
IDC Japanは、国内セキュリティ製品の市場規模と2017年までの成長予測を発表した。
同社のレポートによると、国内セキュリティ製品市場のうちセキュリティ対策ソフトにおける2013年の市場規模は2024億円。エンドポイントセキュリティやウェブセキュリティ、アイデンティティやアクセス管理製品の需要が市場を活性化させ、前年比6.2%増と堅調だった。
2014年以降は、クラウドサービスやモバイルの利用拡大、標的型攻撃の増加により、引き続き需要が見込めるとしており、2017年までの年間平均成長率を4.5%、2017年の市場規模を2381億円と算出している。
SaaS型セキュリティ対策ソフトの市場規模は、2013年は前年比18.8%増の105億円。規模は小さいながらも大きな伸びを見せている。2014年以降も市場の拡大傾向は続き、とくに運用管理負荷の軽減や災害時の事業継続に対する需要の高まりから、2017年には市場規模168億円、年間平均成長率を13.8%と予測している。
セキュリティアプライアンス市場における2013年の市場規模は357億円。前年比10.9%増と二桁台の成長を確保した。2014年以降は、ゼロデイ攻撃対策として「ファイアウォール」「UTM」「IDS」「IPS」などの需要が拡大するほか、モバイル機器の普及でリモートアクセスネットワークのセキュリティ基盤強化も求められると分析。年間平均成長率は6.3%で、2017年の市場規模を437億円へ拡大すると見ている。
(Security NEXT - 2013/12/25 )
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