「Winny」などのファイル共有ソフト、今なお20万人が利用か - ネットエージェント調査
ネットエージェントは、年末年始における主要ファイル共有ソフトの利用状況について調査結果を取りまとめた。15万台から20万台が稼働している状況だという。
同社では、以前よりファイル共有ソフトの利用者動向について調査を実施しており、今回は「Winny」「Share」「Perfect Dark」の「ノード数」について取りまとめた。
年末年始のノード数推移(グラフ:ネットエージェント)
同社によれば、これら3種類のファイル共有ソフトのうち、現在も5万台強の端末が稼働している「Winny」が最多だったという。続いて多いのが「Perfect Dark」で、4万台後半から5万台が動作していた。また両ソフトほどではないが、「Share」についても4万台弱の端末が接続されている。
また同社は、今回の調査にあわせて2013年のファイル共有ソフトの取り巻く環境について総括した。検挙者が最多だったのは、利用者が一番少なかった「Share」で半数を占める。これら事件の3分の2は、著作権侵害によるものだった。
「Winny」は利用者こそ多いものの、アップロードできるファイルサイズに制限があることから、他ネットワークに著作権の侵害行為が集中し、それにともなう取り締まりの頻度も高まったのではないかと同社では分析している。
また検挙者の年齢層について、社会的経験が浅い若年層が多いと考えられがちだが、実際は30代以降が8割近く占めている。30代が44%、40代が34%、50代が4%だった。今後、著作権侵害が「非親告罪」となった場合、さらに取り締まりが強化され、逮捕者の増加につながる可能性があると指摘した。
また検挙者の個人情報や勤め先などが公開されたり、暴露ウイルスによる業務情報の流出も引き続き発生している現状に触れ、第三者の再アップロードによる拡散行為によって被害の拡大や長期化など生じているとして注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2014/01/16 )
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