Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「お名前.com」装うフィッシングに注意 - ドメイン乗っ取りのおそれも

ドメイン登録サービスやレンタルサーバを展開するGMOインターネットの「お名前.com」を偽装したフィッシング攻撃が確認された。アカウントを奪われるとドメインが乗っ取られるおそれもあり、注意が必要だ。

フィッシングサイトの画像
確認されたフィッシングサイト(画像:フィッシング対策協議会)

今回確認された攻撃は、「お名前.comの登録情報を確認してください」といった件名のメールを送り付ける手口。

メールの本文では、「アカウントが第三者によって盗まれる被害が多発している」などと説明し、「ドメインの管理ができなくなる」と不安を煽って偽サイトへ誘導。IDやパスワードなどのアカウント情報を詐取する。フィッシングメールの指示に従うと、皮肉にもフィッシングメールの本文にあるとおり、ドメインの管理ができなくなるおそれがある。

フィッシング対策協議会によれば、今回確認されたフィッシングサイトは、すでに停止しているという。同協議会では、今後も同様のサイトが公開されるおそれもあるとして注意を呼びかけるとともに、情報提供を呼びかけている。

ドメイン管理者のメールアドレスは、「Whois情報」から参照できるため、容易にフィッシング攻撃をしかけることができるため、注意が必要だ。

これまでもドメイン登録業者の「更新手続」などを装って、管理アカウントを取得し、ドメインを乗っ取るフィッシング攻撃が確認されており、ICANNではアドバイザリを公表し、広く注意を呼びかけている。

誤ってフィッシングサイトへアカウント情報を送信してしまった場合、ドメインやネームサーバ情報などを不正に操作されたり、ドメインを奪われるおそれがある。

(Security NEXT - 2014/04/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

先週注目された記事(2025年3月16日〜2025年3月22日)
フィッシングURLが約48%減 - 約1年ぶりの2万件台
「北海道じゃらん」に攻撃、個人情報流出か - フィッシング攻撃も
フィッシング被害から個人情報流出や不正メール送信が発生 - 日本無線
巧妙な「フィッシング」、電話で操作指示も- 不正送金被害が発生
「Firefox 136」がリリース - ESR版では「クリティカル」脆弱性を修正
警告音付き偽画面でサポート詐欺被害、支払要求で気付く - 松山大
Appleをかたるフィッシング攻撃が増加中 - 「支払情報更新」など偽装
IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2025 組織編」の解説書を公開
侵入後に即攻撃するランサムウェア「Ghost」に注意 - 70カ国以上で被害