金融機関のフィッシング減少、ゲーム関連は引き続き多数報告
フィッシング対策協議会は、4月におけるフィッシングの状況について取りまとめた。金融機関を装うフィッシングの報告が大幅に減少した。
同協議会によれば、4月に寄せられたフィッシング報告総件数は1659件。3月の4181件から2522件の減少となった。2014年は1月に過去最高記録を更新した後も高い水準で推移していたが、4月は2013年末と同程度の水準に戻った。
4月には、金融機関を騙るフィッシングの報告が減っており、これが全体の報告数減少につながった。一方、オンラインゲームを狙ったフィッシングは引き続き多数報告されているという。
そのほか、クレジットカード会社、ISPのウェブメールなどもこれまで同様悪用が報告されているが、4月にはドメイン名登録サービス「お名前.com」を騙ったフィッシングをあらたに確認した。
フィッシングサイトの公開に利用されたURLを見ると、3月の503件を179件下回る324件。一方、フィッシングに悪用されたブランド件数は前月と変わらず14件だった。
フィッシング攻撃では、機械翻訳と見られる不自然な日本が用いられるケースもあるが、同協議会によれば、違和感を感じさせないメールへ進化しており注意が必要だという。
同協議会では、判断に迷う場合はサービス事業者の窓口や同協議会へ問い合わせるよう注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2014/05/02 )
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