不正アクセスの届出増加、リフレクター攻撃目立つ - 「OpenSSL」の脆弱性狙う攻撃も
情報処理推進機構(IPA)は、2014年第2四半期の不正アクセスの届出状況や相談状況を取りまとめた。不正アクセスでは届出の8割弱で被害が発生している。

不正アクセスの届出推移(グラフ:IPA)
同機構によれば、2014年第2四半期に寄せられた不正アクセスの届出件数は37件。前四半期の28件から増加した。そのうち29件で被害が発生している。
内訳を見ると、IDやパスワードを不正に利用された「なりすまし」が12件で最多。「オンラインショッピング」や「ウェブメール」がそれぞれ4件、「自組織が運営するメール」が3件にくわえ、今回はじめて「動画サイト」の被害が報告された。
「なりすまし」の次に多かったのが「DoS(6件)」。さらに「不正プログラム埋め込み(5件)」が続く。また同四半期には、「OpenSSL」の脆弱性が公表されたが、被害は発生しなかったものの、「OpenSSL」の脆弱性を狙った攻撃に関する届け出も4件寄せられた。
「DoS」は前四半期から1件減少したが、NTPの脆弱性を悪用した攻撃のほか、「chargen」の設定ミスを狙い、他組織を攻撃する踏み台に悪用されたケースも2件報告されるなど、UDPプロトコルを用いた「リフレクター攻撃」も目立っている。
同四半期に寄せられた相談件数を見ると、4426件で前期の3585件から23.5%増となった。「ワンクリック請求(937件)」のほか、「偽セキュリティ対策ソフト(182件)」「スマートフォン(298件)」などへの相談が多い。
また「インターネットバンキング」に関しても67件、データを破壊し、復旧を交換条件に金銭を要求する「ランサムウェア」についても14件の相談が寄せられている。
(Security NEXT - 2014/07/28 )
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