ルータの深刻な脆弱性、あらためて確認を - 数クリックで簡単チェック
ブロードバンドルータの一部製品には、DNSキャッシュサーバとして動作し、外部から再帰的なDNS問い合わせが行われた際に「オープンリゾルバ」として動作する脆弱性が見つかっている。DDoS攻撃に悪用されるおそれがあり、対策が急務だ。
コンシューマー向けルータ製品を提供するバッファローも、同社製ルータにおける既知の脆弱性が悪用され、DNSリフレクター攻撃(DNSアンプ攻撃)に悪用されているとの一部メディア報道を受け、ユーザーにアップデートを呼びかけた。
「オープンリゾルバ」として動作すれば、「DNSリフレクター攻撃」など、DDoS攻撃へ悪用されるケースもある。悪用可能な「オープンリゾルバ」を探索する動きも観測されており、7月下旬に警察庁から注意喚起が行われたばかりだ。
同社においても、「WHR-300HP2」「WHR-600D」「WMR-300」の3シリーズに同様の脆弱性が一時存在していた。同社は2月から3月にかけてアップデータを公開し、すでに脆弱性を修正しているが、同社はあらためて最新版のファームウェアへアップデートするよう呼びかけた。
こうしたケースは同社に限らず、同様の脆弱性が修正されたケースは少なくない。脆弱性情報のポータルサイトであるJVNでも、複数メーカーが影響を受けたことが公表されている。法人、個人問わず、利用するルータに脆弱性が含まれていないか確認することが求められる。
ルータが「オープンリゾルバ」として動作しているか確認するには、JPCERTコーディネーションセンターが提供する「オープンリゾルバ確認サイト」を利用するのが手軽だ。同サイトでは、数回のクリック作業だけで、ルータがオープンリゾルバとして動作しているか確認できる。
オープンリゾルバとして動作していることが判明した場合は、利用するルータの最新ファームウェアを適用したり、緩和策の実行するなど対策が必要となる。
(Security NEXT - 2014/08/06 )
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