マルウェア感染によるLinux端末のボット化に注意 - DDoS攻撃へ悪用されるおそれ
メンテナンスされていないLinuxサーバの脆弱性が攻撃を受けてマルウェアに感染してボット化し、DDoS攻撃の原因になっているという。
米Akamai Technologiesの子会社である米Prolexic Technologiesが、あらたな脅威を確認しているとして、アドバイザリを発行したもの。
同社によれば、2014年に発生した大規模なDDoS攻撃の一部で、「IptabLes」「IptabLex」といったマルウェアに感染したLinuxシステムが利用されていたことが判明したという。
マルウェアへの感染は、「Apache Struts」「Tomcat」「Elasticsearch」の脆弱性が悪用されたと見られている。またコマンド&コントロールサーバがアジアに設置されていたのも特徴で、感染もアジアから米国やその他の地域のサーバへ拡大した。
「/boot」ディレクトリ内の「.IptabLes」あるいは「.IptabLex」というスクリプトファイルが作成されているか確認することで、感染を確認できるという。
また、ボットネットを利用し、エンターテインメント業界の垂直市場を狙った攻撃がしかけられる可能性があるとして、注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2014/09/05 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
初期パスワードの「Juniper SSR」でMirai感染 - 全バージョンに影響
先週注目された記事(2024年12月8日〜2024年12月14日)
国際連携「PowerOFF作戦」でDDoS攻撃サービス27件を停止
DDoS攻撃件数は減少するも、最大攻撃規模は拡大 - IIJレポート
DDoS攻撃、前月から約3割減、最大攻撃規模も縮小 - IIJレポート
DigiCert、「マネージドDNS」を展開するVercaraを買収
3Qのインシデントは2割減 - ただし「サイト改ざん」は倍増
Fortinet、セキュリティアドバイザリ3件を公開
3カ月連続で300件以上のDDoS攻撃を観測 - IIJ
前月同様300件超のDDoS攻撃を観測 - IIJレポート