多数Androidアプリに「中間者攻撃」のおそれ - IPAが注意喚起
SSLサーバ証明書の検証処理に問題があるAndroidアプリが多数見つかっていることから、セキュリティ機関が、アプリ開発者や利用者に対して注意を呼びかけている。
HTTPS通信の際にSSLサーバ証明書を適切に検証しないため、通信経路上で通信内容の盗聴や改ざんなど「中間者攻撃」を受けるおそれがあるアプリが多数存在することから注意喚起を行ったもの。
米CERT/CCでは、同脆弱性を含むアプリのリストについて公開を開始している。9月18日時点で617件にのぼり、日本国内で開発されたと見られるアプリも含まれる。調査は現在も継続中で、今後も公表されるアプリは増加が見込まれる。
同様の脆弱性は、これまでもたびたび情報処理推進機構(IPA)へ報告され、JVNが更新されているが、セキュリティベンダーによる調査でも、脆弱性が多数残っていることが明らかとなっている。
ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ(SDNA)が、2013年にGoogle Playで公開されていた人気アプリ6170件を対象に実施した脆弱性の実態調査では、HTTPS通信を行うアプリ4030件のうち、39%がサーバ証明書の正当性について検証する機能を無効化した状態でHTTPS通信を行っていた。
情報処理推進機構では、アプリの開発者に対し、同機構が無償で提供するAndroidアプリの脆弱性点検ツール「AnCoLe」などを利用し、同脆弱性が存在しないか点検するようあらためて注意を呼びかけた。
またアプリの利用者側でも、開発者から脆弱性が修正されたアップデートが公開された場合は、速やかに適用するよう求めている。
(Security NEXT - 2014/09/24 )
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