Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

修正直後のFlash脆弱性に早くも攻撃 - アクセスの9割が日本

3月12日に修正された「Adobe Flash Player」の脆弱性を狙う攻撃が発生している。ウェブサイト経由で悪意あるファイルが配布されており、サイト訪問者の9割が日本国内からだったという。

3月18日以降、複数のセキュリティベンダーが、エクスプロイトキット「Nuclear」による脆弱性「CVE-2015-0336」の悪用を確認しているもの。

「CVE-2015-0336」は、「Adobe Flash Player」において、データの型を取り違える脆弱性。細工したファイルを開くと、コードが実行されるおそれがある。FireEyeでは、「Nuclear」とは別のエクスプロイトキット「Angler」による悪用も確認している。

20150323_tm_001.jpg
国別のアクセス状況(グラフ:Trend Micro)

米Trend Microによれば、「Nuclear」による攻撃では、改ざんされたウェブサイト経由で脆弱性を悪用するファイルが配布されており、そのなかには、日本のアダルトサイトも含まれていた。

また同社が問題のURLに対するアクセス状況を調査したところ、3月20日の時点ですでに8700人以上が訪問しており、そのうち91.9%が日本からのアクセスだったという。

(Security NEXT - 2015/03/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Palo AltoのVPNソリューションのクライアントに脆弱性
「PHP」に複数の深刻な脆弱性 - アップデートが公開
「M-Files Server」に認証バイパスやローカルファイル読み取りの脆弱性
Array Networks製VPN狙う脆弱性攻撃に注意 - 米当局が呼びかけ
WP向けプラグイン「Social Login」に認証回避の脆弱性
「Versa Director」に深刻な脆弱性 - 「DB」の規定パスワードが共通
ブラウザ「MS Edge」にアップデート、脆弱性2件を修正
「MS Edge 131」を公開 - 独自含む脆弱性9件を解消
先週注目された記事(2024年11月17日〜2024年11月23日)
「WinZip」に保護機能バイパスの脆弱性 - 6月の更新で修正済み