サポート終了間近「Java SE 7」、依然4割が利用
4月末で公式サポートの終了が予定されている「Java SE 7」だが、依然として約4割が利用している状況だ。サポート終了後に深刻な脆弱性が発見されれば、格好の標的とされる可能性もある。
情報処理推進機構(IPA)のまとめでは、2014年の1年間に見つかっただけでも「Java SE 7」が影響を受ける脆弱性は111件にのぼる。
まもなくサポートが終了する「Java SE 7」は、4月中に公開される「Java 7 update 80」が最後のアップデートとなる見通しだ。おそらくそれ以降も脆弱性が見つかることになるが、サポート終了後は修正されないで放置されることになる。
ウェブ経由の攻撃が増加しており、こうした脆弱性が標的となる。2014年上半期にシスコシステムズが検知したウェブ経由の侵入痕跡において、「Javaエクスプロイト」は約9割を占めており、「Adobe Flash Player」など他脆弱性攻撃に比べ、特にJavaに対する攻撃が突出していた。
攻撃を受けやすい環境へ、さらにサポート終了が重なることになる。「Java SE 6」のサポート終了後に、同バージョンの脆弱性攻撃が発生していたとトレンドマイクロは指摘しており、「Java SE 7」に関しても同様の状況が発生する可能性があると警鐘を鳴らしている。
(Security NEXT - 2015/04/01 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
米政府、バックアップソフトやIPカメラの脆弱性悪用に注意喚起
Google製脆弱性スキャナの最新版「OSV-Scanner 2.0.0」が公開
アクセス管理製品「PingAM」のエージェントに深刻な脆弱性
深層学習で活用される「Deep Java Library」に深刻な脆弱性
2024年4Qのインシデントは約8%増 - 「FortiManager」脆弱性の侵害事例も
Oracle、「Java SE」のセキュリティアップデートをリリース
Oracle、四半期定例パッチを公開 - 318件の脆弱性に対処
Node.js向けDB操作ライブラリ「Mongoose」に脆弱性
SAP、月例セキュリティアドバイザリ13件を公開
「Next.js」に脆弱性 - 運用コストを増大させるおそれも