政府、「サイバーセキュリティ戦略案」で意見募集 - 「後手から先手へ」
政府は、「サイバーセキュリティ戦略」のパブリックコメント案を公表し、意見募集を開始した。締め切りは6月8日17時。
サイバーセキュリティ基本法に基づき、サイバーセキュリティ政策の基本的な計画として同戦略案を取りまとめたもの。
同戦略は、自由、公正かつ安全なサイバー空間を発展させていくとし、経済社会の発展や社会の安全、国際社会の平和および国の安全保障などを目的とした。基本原則として情報の自由な流通の確保や法の支配、開放性などを掲げた上で、政策の実現に向けて、「後手から先手へ」「受動から主導へ」「サイバー空間から融合空間へ」をキーワードに施策を展開する。
具体的には、安全なIoT活用による新産業の創出や、経営者の意識改革によるセキュリティマインドを持った企業経営の推進などを目指す。ビジネス環境の整備として、ファンドによるセキュリティ産業の振興や、安全な社会の実現に向けて、政府機関や重要インフラの防護、サイバー犯罪対策などに取り組む。
さらにサイバー空間における国の安全の確保として、専制的な体制による情報の独占、統制、検閲、窃取、破壊や、テロリストなどの非国家主体によるサイバー空間の悪用へ反対するとして「積極的平和主義」を掲げており、警察や自衛隊などのサイバー対処能力強化を実施。米国やASEANとの協力連携などを進める。
意見は、電子政府の総合窓口である「e-Gov」をはじめ、メール、ファックス、郵送などで受け付ける。締め切りは6月8日17時。郵送の場合に限っては同日必着となる。
(Security NEXT - 2015/05/25 )
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