Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Flashゼロデイ脆弱性は容易にコード入手、攻撃が可能 - SBTが警鐘

「Adobe Flash Player」にあらたなゼロデイ脆弱性2件が報告された。Adobe Systemsでは7月12日の週にアップデートを公開する予定だが、すでに「CVE-2015-5122」は、エクスプロイトキットによる攻撃にくわえ、攻撃コードを用いて簡単に攻撃できる「危険な状態」にあるという。

「CVE-2015-5122」は、「Flash」の「DisplayObjectクラス」において、解放したメモリにアクセスするいわゆる「use-after-free」の脆弱性。悪用されると、リモートより任意のコードが実行され、システムの制御を奪われるおそれがある。

同脆弱性は、イタリアのセキュリティベンダーHacking Teamからのデータ流出により明らかとなったもの。Adobe Systemsでは、7月8日にHacking Team関連の脆弱性「CVE-2015-5119」に対し、緊急アップデート「APSB15-16」を公開しているが、その後明らかとなった。

そのため、「APSB15-16」では修正されておらず、現状、脆弱性を修正する手段は用意されていない。Adobe Systemsでは、前回のアップデート公開後に判明した「CVE-2015-5123」とともに、7月12日の週に公開予定のアップデートで修正する方針だ。

(Security NEXT - 2015/07/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

米当局、9月に脆弱性26件を悪用リストへ登録 - 直近2年で最多
先週注目された記事(2024年9月15日〜2024年9月21日)
「Windows」や「WebLogic」など脆弱性5件の悪用に注意
米当局、「Adobe Flash Player」脆弱性を悪用リストに追加 - 使用中止求める
2Qのインシデント件数、前四半期比6%減 - 「スキャン」半減
「LINEギフト」で出店者に不適切な情報提供 - 通信内容に送り主の情報も
脆弱性攻撃の8割超が「Office」狙い - いまだFlash狙いの攻撃も
「VMware vCenter Server」に2件の脆弱性 - アップデートが公開
さよなら「Adobe Flash Player」 - 2020年末でサポート終了
MS、月例パッチで脆弱性87件を修正 - 6件が公開済み