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IEにもHacking Team由来のゼロデイ脆弱性 - MS月例パッチで解消

マイクロソフトが公開した7月の月例セキュリティ更新で、伊Hacking Teamから流出した「Internet Explorer」の脆弱性が修正されたことがわかった。

米Trend Microが明らかにしたもの。問題の脆弱性は「Internet Explorer 11」が影響を受ける「CVE-2015-2425」。月例パッチ「MS15-065」において修正された。

同脆弱性は、「Internet Explorer」のモジュールである「jscript9.dll」において解放後のメモリを参照するいわゆる「use-after-free」の脆弱性だという。

イタリアのセキュリティベンダーであるHacking Teamから漏洩したデータに実証コード(PoC)が含まれていることをTrend Microが発見した。脆弱性を悪用した攻撃は確認されていないとしている。

お詫びと訂正:本記事初出時の記載について、「公開」「悪用」に関するマイクロソフトの見解について記載がありましたが、誤りがありました。ご迷惑をおかけした読者、関係者のみなさまにお詫びし、訂正いたします。

(Security NEXT - 2015/07/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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