MS、深刻度「緊急」の定例外パッチ「MS15-078」を緊急リリース
マイクロソフトは、7月15日の月例セキュリティ更新に続き、あらたに定例外のセキュリティ更新「MS15-078」を急遽公開した。脆弱性はすでに公開されており、早急に更新プログラムを適用するよう呼びかけている。サポートの終了直後となる「Windows Server 2003」に対する影響はわかっていない。

定例外のセキュリティ更新となった「MS15-078」
「MS15-078」は、「Adobe Type Managerライブラリ」の「OpenTypeフォントドライバ」に存在する脆弱性「CVE-2015-2426」を解消するセキュリティ更新プログラム。
細工されたファイルやウェブサイトを開き、脆弱性が攻撃を受けるとリモートでコードを実行されるおそれがある。ゼロデイ攻撃は確認されていないが、脆弱性はすでに公開されているという。
マイクロソフトでは、15日に公開した7月の月例セキュリティ更新「MS15-077」において、「OpenTypeフォント」を管理するために用意されたATMフォントドライバに存在する脆弱性「CVE-2015-2387」を解消している。「CVE-2015-2387」は、イタリアのセキュリティベンダーであるHacking Teamにより明らかとなった脆弱性だ。
同社は、今回明らかとなった「CVE-2015-2426」を修正するにあたり、「MS15-077」における「3077657」を、「MS15-078」のプログラムで置き換えることで対応した。
「CVE-2015-2387」は、「Windows Server 2003」にも影響があり、「MS15-077」が供給されたが、7月15日にサポートが終了したことから、「MS15-078」の提供対象外となった。今回の脆弱性「CVE-2015-2426」が「Windows Server 2003」に及ぼす影響などもあきらかとなっていない。
(Security NEXT - 2015/07/21 )
ツイート
PR
関連記事
「a-blog cms」に脆弱性、すでに攻撃も - 侵害状況の確認を
「Firefox」にアップデート - Chromeゼロデイの類似脆弱性に対処
「Microsoft Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
「Chromium」ベースのブラウザ利用者はアップデート情報へ注意を
「Ghostscript」に複数の深刻な脆弱性 - 最新版で修正
「PowerCMS」に複数脆弱性 - アップデートで修正
「Next.js」脆弱性の概念実証が公開 - 脆弱なサーバを探索する動きも
「CrushFTP」に認証回避の脆弱性 - 早急にアップデートを
「Sitecore CMS」の既知脆弱性を狙う攻撃 - 米当局が注意喚起
Kubernetes「ingress-nginx」に脆弱性 - シークレット漏洩のおそれ