「Flash Player」に35件の脆弱性 - 更新が公開
Adobe Systemsは、深刻な脆弱性を解消した「Adobe Flash Player」のセキュリティアップデート「APSB15-19」を公開した。「Microsoft Edge」向けのアップデートも含まれる。
35件の脆弱性に対応したAdobe Systems
今回の更新は、バッファオーバーフローやメモリ破壊の脆弱性、型の取り違えによりコード実行される脆弱性、解放済みメモリを使用するいわゆる「use-after-free」の脆弱性など、あわせて35件の脆弱性に対応したセキュリティアップデート。
最大深刻度は「クリティカル」で、すべてのプラットフォームが影響を受ける。悪用された場合、システムの制御を奪われるおそれがある。
同社は「Windows」および「Mac OS X」向けに脆弱性を解消した「同18.0.0.232」を提供。「Internet Explorer」や「Chrome」のほか、「Windows 10」で採用された新ブラウザ「Microsoft Edge」の同梱版についても同バージョンを用意している。
また「Linux」向けに「同11.2.202.508」を公開。「Adobe AIR」や「同SDK」に関しては「同18.0.0.199」をリリースした。
従来、「Windows」「Mac OS X」向けに延長サポートとして「同13」を提供してきたが、今回より「同18」へと延長サポートの対象バージョンを引き上げた。「同13」向けのアップデートは提供されない。
適用優先度は、「Windows」や「Mac OS X」、Linuxを除いたブラウザ同梱版については、72時間以内のアップデートを推奨する3段階中もっとも高い「1」に設定。それ以外については、もっとも低い「3」としている。
(Security NEXT - 2015/08/12 )
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