NICTら、制御システムの異常トラフィック検知技術を開発 - マルウェア通信を早期検知
情報通信研究機構(NICT)、横河電機、京都大学は、共同で制御システムのネットワークトラフィックを分析、可視化する技術を開発した。マルウェアによる通信の早期発見が可能になるという。
技術の概要(図:NICT)
同技術は、電力やガス、水道など重要インフラの制御システムのネットワークにおいてトラフィックを分析、可視化することで、セキュリティインシデントを早期発見するために開発したもの。
通常時の正常なトラフィックを「ホワイトリスト」とし、ネットワークの挙動を比較することで、マルウェア感染時に生じるトラフィック量の増加や、不審なIPアドレスとの異常な通信を検知する。
また、NICTのトラフィック可視化ツール「NIRVANA」をベースに制御システム独自の通信プロトコルへ対応させ、トラフィックの可視化を実現。検出用ソフトをサーバにインストールする必要もなく、導入しやすいのも特長だという。
(Security NEXT - 2015/09/17 )
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