2015年上半期の標的型攻撃は1472件 - C&Cサーバ38台をテイクダウン
2015年上半期に警察庁が把握したメールによる標的型攻撃は、前年同期比約6.8倍と高い水準で推移していることがわかった。税務署を装い、「e-Tax」利用者を狙う攻撃も確認されている。
同庁が2015年上半期における標的型メールの把握状況を取りまとめたもの。メールを用いた標的型攻撃は1472件で、2014年下半期の1507件からわずかに後退したものの、前年同期の216件と比較すると6.8倍の規模へと拡大している。
2014年上半期までは300件未満で推移していたが、2014年下半期から急増。背景には英文の「ばらまき型」攻撃の多発があるという。
「ばらまき型」攻撃は、2014年上半期の時点で86件だったが、同年下半期には1388件、2015年上半期も1347件となり、全体に占める割合は92%にのぼる。「ばらまき型」攻撃の多くは、主要セキュリティ対策ソフトで検知できるものだった。
添付ファイルの傾向を見ると、圧縮ファイルの割合が前期の97%から35%へと下がった。一方増加しているのが「Wordファイル」を用いた攻撃で64%にのぼる。複合機のスキャナ機能で読み込んだ文書の送付や、品物の代金請求などを装う手口が目立つ。
(Security NEXT - 2015/09/18 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
先週注目された記事(2024年11月3日〜2024年11月9日)
3Qのインシデントは2割減 - ただし「サイト改ざん」は倍増
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加
2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
先週の注目記事(2024年2月25日〜2024年3月2日)
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
J-CSIP、24件の脅威情報を共有 - 標的型攻撃は5件
3Qのインシデント、前期四半期比25%減 - 「サイト改ざん」が大幅減少