「Adobe Flash Player」の更新が公開 - 脆弱性23件を修正
Adobe Systemsは、「Adobe Flash Player」のアップデート「APSB15-23」を公開し、深刻な脆弱性を解消した。すべてのプラットフォームが影響を受けるという。
Adobeが公開した「APSB15-23」
今回のアップデートでは、メモリ破壊、スタックオーバーフロー、解放済みメモリへのアクセスや型の取り違えなど、あわせて23件の脆弱性を修正した。脆弱性を悪用された場合、システムの制御を奪われるおそれがある。
同社は「Windows」および「Mac OS X」に対し、最新版となる「同19.0.0.185」をリリース。最新版へアップデートできないユーザーに対しては、延長サポート版の「同18.0.0.241」を用意した。
「Internet Explorer 10」以降や「Chrome」「Microsoft Edge」などのブラウザに関しては各プラットフォーム経由でデスクトップ向けと同じ「同19.0.0.185」が展開される。またLinux向けに対しては「同11.2.202.521」を公開。「Adobe AIR」や「同SDK」に関しては「同19.0.0.190」を提供する。
同社は適用優先度について、「Windows」「Mac OS X」およびブラウザ同梱版については、72時間以内のアップデートを推奨する3段階中もっとも高い「1」、それ以外については、もっとも低い「3」にレーティングしている。
今回修正した脆弱性は以下のとおり。
CVE-2015-5567
CVE-2015-5568
CVE-2015-5570
CVE-2015-5571
CVE-2015-5572
CVE-2015-5573
CVE-2015-5574
CVE-2015-5575
CVE-2015-5576
CVE-2015-5577
CVE-2015-5578
CVE-2015-5579
CVE-2015-5580
CVE-2015-5581
CVE-2015-5582
CVE-2015-5584
CVE-2015-5587
CVE-2015-5588
CVE-2015-6676
CVE-2015-6677
CVE-2015-6678
CVE-2015-6679
CVE-2015-6682
(Security NEXT - 2015/09/24 )
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