Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Adobe、ゼロデイ攻撃発生中のFlash脆弱性へ緊急対応

Adobe Systemsは、「Adobe Flash Player」のセキュリティアップデート「APSB15-27」を公開した。ゼロデイ攻撃が生じている脆弱性を解消した。

20151018_as_001.jpg
ゼロデイ脆弱性を解消した「APSB15-27」(画像:Adobe Systems)

同アップデートは、すでに悪用が確認されている「CVE-2015-7645」を含む3件の脆弱性を修正するアップデート。すべてのプラットフォームが影響を受ける。

同社は10月13日にアップデート「同19.0.0.207」を公開したばかりだが、公開からわずか3日であらたなアップデートを公開することとなった。

「同19.0.0.207」では、「CVE-2015-7645」が存在し、ゼロデイ攻撃が発生しているとして、米Trend Microが同社へ報告していた

Adobeでは「Windows」「Mac OS X」および「Microsoft Edge」と「Internet Explorer」の同梱版に対して「同19.0.0.226」、「Chrome」に関しては「同19.0.0.225」を提供。また最新版へアップデートできないユーザーに対しては、延長サポート版「同18.0.0.255」を用意。Linux向けには「同11.2.202.540」を公開した。

適用優先度は、「Windows」「Mac OS X」およびブラウザ同梱版については、72時間以内のアップデートを推奨する3段階中もっとも高い「1」に指定。Linux版については2段階低い「3」にレーティングしている。

同社が修正した脆弱性は以下のとおり。

CVE-2015-7645
CVE-2015-7647
CVE-2015-7648

(Security NEXT - 2015/10/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

頻繁に悪用された脆弱性トップ15 - 多くでゼロデイ攻撃も
MS、月例パッチで脆弱性90件を修正 - すでに2件は悪用済み
「FortiManager」狙う攻撃 - IoC情報など更新、被害ないか確認を
「FortiManager」脆弱性、6月下旬より悪用 - 被害機器は50以上か
「Firefox」に脆弱性 - わずか5日で再度アップデート
「Ivanti CSA」にゼロデイ脆弱性 - 既知脆弱性と連鎖させた攻撃
米当局、「Adobe Flash Player」脆弱性を悪用リストに追加 - 使用中止求める
1週間で脆弱性7件を悪用リストに追加 - 米当局
9月のMS月例パッチで「悪用なし」の脆弱性 - 7月以前に悪用
ビデオ会議の「Zoom」にアドバイザリ - 誤公開の可能性も