まもなく「最新版IE」以外はサポート終了 - 来年1月の月例パッチまで
日本マイクロソフトは、日本時間2016年1月13日より最新ではない「Internet Explorer」に対するサポートを終了する。以降は脆弱性の修正パッチなども提供されないため、OS上でサポートされている最新のIEへアップグレードするよう呼びかけている。
従来同社では、Windowsのサポート期間は、リリース時に同梱したIEをサポートしてきたが、同日以降はOS上で利用できる最新版のみサポートするようポリシーを変更する。
たとえば「Windows 7」の場合、現状では「IE8」「同9」「同10」「同11」の4バージョンをサポートしているが、同日以降は「同11」のみがサポート対象となる。
最新版以外の「Internet Explorer」に対する修正は、2016年1月13日の月例セキュリティ更新プログラムが最後となる。
同社では、提供当時の環境を前提とした古いバージョンの「Internet Explorer」では、更新プログラムだけで年々進化する脅威へ対応することが難しくなっていると説明。
また多くのバージョンが市場にあることで、開発や動作検証などウェブ運営者に大きな負担を与えているとし、最新版のみサポート対象とすることで、こうした負担を軽減できるとしている。
最新版のIEはOSごとに異なるため注意が必要だ。
現在サポートしているOSでもっとも古い「Windows Vista SP2」「Windows Server 2008 SP2」では、2016年1月13日の時点で「IE 9」が最新版。「Windows Server 2012」は「IE 10」、「Windows 7」および「Windows Server 2012 R2」以降は「IE 11」となる。
(Security NEXT - 2015/12/10 )
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